本 book 2005 3 20
最近、書店では、株式投資の本が増えてきました。
しかも、内容の優れたものが多くなりました。
しかし、そういう優れた本を読んでも、
株式投資で勝てるようにはなりません。
学校時代を思い出してください。
教科書を1回読んでマスターできる人がいるでしょうか。
そういう人は、天才か秀才です。
たいていの人は、3回か4回ぐらい読まないと身に付かないものです。
株式投資の「教科書」も同じです。
よい本が見つかったら、3回から4回ぐらいは読む必要があります。
しかも、株式投資においては、即決即断が要求される場合が多いので、
知識が、しっかり身に付いていないと、いざ本番で役に立ちません。
学校では、「ゆとり教育」だったでしょうが、
こうしたものは、実戦においては、役に立ちません。
「良書が見つかったら、ボロボロになるまで読み込む」。
これが、勝利の秘訣です。
私は、学生時代、英語が得意科目でしたが、
英和辞典や参考書がボロボロになるまで使い込みました。
語学の才能がある人は別として、
凡人は、このくらい努力しないと、得意科目にはなりません。
これは、株式投資も同じです。
株式投資の天才は別として、
株式投資が得意科目になるには、「教科書」をボロボロになるまで読み込むべきです。
「詰め込み教育」と言われるでしょうが、
基礎ができるまでは、徹底的に詰め込む必要があるのです。
基礎的な知識が、肉体の一部になるぐらい「繰り返し学習」をしないと、
いざ実戦の時に役立たないのです。
実戦では、心理的に、プレッシャーやストレスがかかります。
精神的には、緊張している状態と言えます。
こうした状態では、知識を覚えているつもりでも、
プレッシャーに負けて、オロオロしてしまうのです。
こうしたことは、みんな大学受験の時に体験しているはずです。
受験参考書で、ちゃんと覚えたつもりでも、
いざ試験会場に入ると、緊張してしまい、頭の中が真っ白となり、
10個覚えた知識も、三つしか使えなかったという経験があるでしょう。
その点、知識が肉体の一部になるぐらいまで「繰り返し学習」がしてあると、
緊張状態の中にあっても、正確な判断ができます。